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鵜殿ヨシ原とは |
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日本で最も大きな湖「琵琶湖」から瀬田川・宇治川を経て、京都と大阪の府境で木津川・桂川と合流して淀川となり、大阪湾まで続く豊かな流れ。
鵜殿のヨシ原はこの淀川流域の高槻市右岸に位置し、長さ2.5km、最大幅400m、面積75haあり、甲子園球場の約18倍の広さに群生しています。
全国に多く分布していたヨシは、ヨシ原の減少により、広大なヨシ原を見ることができる地域は少なくなりました。
大阪・淀川の鵜殿では現在もヨシが多く保全され、日本の原風景ともいえる風景を今にのこしています。 |
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歴史ある鵜殿ヨシ原 |
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河川敷に群生するヨシ |
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「鵜殿」の地名は、古くは平安時代にまで遡ります。
紀 貫之の『土佐日記』で、承平5年(935)2月9日「こよひ、うどのといふところにとまる」と記されているのが初めてです。
鵜殿一帯は、古くは「宇土野」「鵜戸野」とも書かれ、江戸期では「烏丸家領」及び「高槻藩領」、明治22年の尊名で島上郡「鵜殿村」とされ、現在は大阪府高槻市道鵜町と上牧町となっています。 |
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環境に優しい植物 - 水質浄化作用と護岸作用 - |
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湿地帯に多く生息するヨシは、土中・水中から多くのチッソ(N)・リン(P)や(K,CA,Mg,Si)などを吸い上げて成長します。
湿地帯に群生することで、チッソやリンが多くなりすぎて生じる水中の富栄養化によるアオコの発生などを抑える水質浄化作用があります。
また、ヨシは地下30cm〜2mまで地下茎を伸ばして群落するため、地下にネット状の地下茎を張り巡らせます。
この地下茎が土壌を強化し、波風や水圧による河川敷の侵食を防ぐ役割もあります。
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鵜殿ヨシ原の保全活動 |
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早春の風物誌ともなっている鵜殿のヨシ焼き |
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ヨシは多年草の植物で、1年で枯れます。枯れたヨシ原は刈取りや原焼きを行うことで、春に新芽を出し、新たなヨシが育ちます。
鵜殿ヨシ原では、「鵜殿ヨシ原研究所」や「鵜殿クラブ」(会員制)のボランティアと共にヨシ保全の草刈り・ヨシの成長や生育環境の調査、植物分布、ヨシ原の昆虫・野鳥等の調査、地下水位の調査、鵜殿のヨシ原保全のための広報普及活動が行われています。 |
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守っています 日本の文化 |
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篳 篥 蘆 舌 |
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日本の伝統芸能、雅楽の篳篥(ひちりき)のリード(蘆舌・ろぜつ)は、古い時代から鵜殿産のヨシが最良とされてきました。
現在でも、宮内庁の篳篥奏者は鵜殿のヨシを使っています。 |
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